「ChatGPTに聞いてみたけど、期待していた答えが返ってこなかった」——そんな経験はありませんか。多くの場合、AIの性能の問題ではなく、聞き方(プロンプト)の問題です。この記事では、プロンプトの書き方を初心者向けにわかりやすく解説します。
プロンプトとは?
プロンプトとは、AIに対する指示文のことです。難しく考える必要はありません。ChatGPTやClaudeに送るテキストがすべてプロンプトです。
「今日の天気は?」も、「この企画書の弱点を3つ指摘して改善案も教えて」も、どちらもプロンプトです。違いは具体性と目的の明確さだけです。
うまくいかない3つの原因
原因1. 指示が曖昧すぎる
悪い例: 「いい感じにして」「おすすめを教えて」
AIは「いい感じ」「おすすめ」の基準を自分で決めるしかありません。結果として、あなたの期待とズレた回答が返ってきます。
原因2. 背景情報がない
悪い例: 「メールを書いて」
誰に?何のために?どんなトーンで?これが不明だと、AIは最も無難な回答を返します。あなたの状況に合った文章にはなりません。
原因3. 1回で完璧を求める
AIは1回の指示で完璧な答えを出す道具ではありません。対話しながら修正を重ねることで理想の出力に近づきます。「1回で完成」を前提にするとストレスが溜まります。
基本の型:4要素で組み立てる
良いプロンプトは以下の4要素で構成されます。すべて必要なわけではありませんが、意識するだけで回答の質が上がります。
| 要素 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 役割 | AIに演じてほしい役 | 「ベテランのビジネスライターとして」 |
| 背景 | 状況・前提 | 「取引先の部長に送るメールです」 |
| 指示 | やってほしいこと | 「納期延長をお願いする文章を書いて」 |
| 形式 | 出力の形・長さ | 「200文字以内、丁寧な敬語で」 |
この4要素をすべて入れたプロンプトの例:
「あなたはビジネス文書のプロです。取引先の40代部長に送る納期延長のお願いメールを、丁寧かつ簡潔に200文字程度で書いてください」
良い例・悪い例の比較
ケース1: ブログ記事のタイトル作成
悪い例
ブログのタイトルを考えて
良い例
中小企業の経営者向けAI活用ブログの記事タイトルを5つ考えてください。
読者は「AIを使いたいが何から始めていいかわからない40代」です。
クリックしたくなる、具体的なタイトルにしてください。
ケース2: 資料の要約
悪い例
これを要約して(+長文をそのまま貼り付け)
良い例
以下の文章を、経営会議で発表する想定で、
重要なポイントを3つ箇条書きにまとめてください。
各項目は1〜2文でお願いします。
[文章をここに貼り付け]
ケース3: アイデア出し
悪い例
集客アイデアを教えて
良い例
地方の個人経営カフェ(席数20、スタッフ2人)の集客アイデアを10個出してください。
SNS広告は予算がないので除いてください。
地域密着型のアイデアを中心に、今日から実施できるものを優先してください。
ケース4: 文章の修正
悪い例
この文章を直して
良い例
以下の文章を、読みやすく修正してください。
条件:
・文語調の表現を口語に直す
・1文を50文字以内に収める
・箇条書きは使わず、文章のまま
[文章をここに貼り付け]
応用テクニック2つ
テクニック1. 役割設定(ロールプレイ)
「あなたは〇〇の専門家です」と設定すると、専門的な視点からの回答が得られます。
- 「あなたは20年のキャリアを持つ人事コンサルタントです。採用面接の評価基準を教えてください」
- 「あなたは料理研究家です。冷蔵庫に余った野菜で作れる簡単な夕食を提案してください」
テクニック2. 出力形式の指定
どんな形式で答えてほしいかを指定すると、使いやすい出力になります。
| 指定 | 効果 |
|---|---|
| 「箇条書きで」 | リスト形式。一覧が必要なとき |
| 「表形式で」 | 比較・整理に便利 |
| 「ステップ形式で」 | 手順の説明に最適 |
| 「〇〇文字以内で」 | 長すぎる回答を防ぐ |
| 「結論から先に」 | 要点を先に知りたいとき |
まとめ:プロンプトは「注文書」と同じ
レストランで「何かおいしいものを」と注文するより、「パスタを、辛めで、量は少なめで」と注文したほうが期待通りの料理が来るのと同じです。AIへの指示も同じ考え方です。
今日から使える3ステップ:
- 背景(誰に・どんな状況で)を一文加える
- 形式(文字数・箇条書きなど)を指定する
- 返ってきた答えに「もう少し〇〇して」と追加指示する
業種・場面別のプロンプトテンプレートをすぐに使いたい方には、Aidenが役立ちます。入力欄を埋めるだけでプロンプトが完成します。